洞川案内
洞川温泉郷は、大峯山から発し熊野川の源流ともなっている山上川のほとり、標高約820m余りに位置します。修験道の聖地・大峯山麓の天川村にあり、古くから、行者や登山者たちでにぎわっていました。修行道の隆盛とともに栄えたこの町には、昔からの土産店や陀羅尼助店が軒を連ねています。美しい自然と、歴史ロマンあふれる洞川の町に出掛けてみませんか。
洞川温泉観光マップ
ごろごろ水
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「ごろごろ水」は、洞川湧水群(泉の森・ごろごろ水・神泉洞」の3ヶ所)から湧出している水で、環境庁の「名水百選」の一つに数えられています。大峯山は、1300年もの間一切開発を行っておらず、古来の水質は今でも変わっていないといわれています。
五代松鍾乳洞で磨かれた名水で、地中を流れる水が鍾乳洞にこだまし、「ごろごろ」 と聞こえることから命名されたと伝わっています。
陀羅尼助
陀羅尼助丸とは、大峯山の寒水で育った、オウバク(黄檗)とよばれるキハダの樹皮を主原料にした、苦味健胃薬です。
1300年ほど前、大峯山中で修行をしていた役行者が、疫病に苦しむ人々に黄檗の木肌を煎じたものを呑ませ、救いました。
その後、洞川の村人が陀羅尼助の製法を役行者から伝授されたと伝えられています。
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かりがね橋
龍泉寺山と大原山に架けられた、長さ120m、高さ50mの大吊り橋です。
橋上からは、真下に洞川温泉郷、向かいに大峰山が広がり、すばらしい景色です。
風で揺れるため、スリル満点なところも魅力の一つです。
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面不動鍾乳洞
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関西最大の鍾乳洞。
鍾乳石、石旬、石柱が林立し、まるで地底の龍宮城を思わせる、神秘的な美しさです。
洞内の温度は、一年中8度に保たれ、真夏でもひんやりとした別世界が楽しめます。
大峯山入口
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古来、自然信仰と一体となった神仙思想や道教、仏教の修行のため、藤原や平城の都からこの地を訪れた僧侶(修験者)により、切り開かれました。
宗教上の理由により、女人禁制だった歴史もあります。
山上ヶ岳へ通じる登山道には、今もその看板が残ります。
洞川温泉センター
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吉野杉を使った建物に桧の浴槽が和む、日帰り温泉施設。
アルカリ性の単純温泉で、無味無臭のやわらかい入り心地です。露天風呂・休憩室・ジェットバスがあり、快適に過ごせます。
天河大弁才天社
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市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を主祭神とし、芸能の神として知られ、現在も芸能関係の参拝が数多く訪れています。
また、弘法大師が高野山の開山に先立ち大峯山で修行した際、最大の行場が天河神社でした。
弘法大師にまつわる遺品も奉納されています。